アートスタイル経営

アートスタイル経営とは

経営のスタイルは企業の数だけあると考えられています。
2005年企業メセナ協議会より「アートスタイル経営」という新しい名称をいただいたものの、私自身は「保養とアートの宿」という場つくりを数十年前から継続し続けたに過ぎません。私なりの哲学をもち、試行錯誤していく中で、私の経営スタイルが「アートスタイル経営」となりました。

経営の概念は ヒト、モノ、カネ、情報 を駆使して利益を生み出すことにあります。
この4つの要素がアートと結びつく。これが私の経営スタイルです。

【ヒト×アート】作品から読み解ける感性、哲学、コミニケーションを通じ、作品のもつ力と教育とを結びつけ、大黒屋の場つくりを担う人材を育成します。

【モノ×アート】大黒屋の目指す保養の宿として作品は欠かせない存在です。モノ派作家菅木志雄の表現、哲学、思想に共感し、作品をもって場つくりをしています。

【カネ×アート】アート作品を置くこと自体がお客様を呼びこむ手法ではありません。美意識を持ってアートのある場をつくることが、私たちの目指すべきところです。これは文化を大切にすること、文化を次へつなげることでもあります。文化が先で経済が後。これによって社会づくりができると考えています。

【情報×アート】芸術家にとって表現する場を得るということは、物事の事情を人に伝える場を獲得することでもあります。アート作品から得られる情報、そして発信する情報が、また場つくりとして大きな役割を担っています。

「保養とアートの宿」をつくるということ、これがひとつの指標となり、経営の方向性が見いだされます。アートをもって教育をする、コミニケーションをとる、文化を発展させる、情報を得、そして発信する。これらの要素がエネルギーと化し私たちの目指す場つくりとなるのです。