磯飛 節子 展 -竹工芸-
板室温泉大黒屋では、2024年10月4日(金)から10月29日(火)まで、竹工芸作家・磯飛節子の展覧会を開催いたします。磯飛は栃木県大田原市出身で、国内外から高く評価されている女性竹工芸作家の一人です。彼女は伝統的な竹工芸の技術を受け継ぎながらも、枠にとらわれない独自のスタイルを確立し、竹という自然素材に新たな魅力を引き出し、独自の感性で作品を生み出しています。磯飛の作品は、細く薄く成形された竹を巧みに操り、伝統的な編み技法に革新を加えたものです。ずらしや重ねの技法を駆使して生み出される独特の奥行きが特徴であり、その技術によって、竹の持つ柔らかさと強さが絶妙に調和した、繊細でありながら力強い作品が生まれます。また、竹を丁寧に染め分けることで、作品に微妙な色彩の変化と空気感を与える技術も、彼女の作品にさらなる深みをもたらしています。このような高度な技術と独創性は、竹工芸の分野で広く認められ、彼女の作品は国内外で多くの注目を集めています。
30代で竹工芸の世界に飛び込み、平成15年には日本伝統工芸展に初入選しました。その後、平成21年には栃木県文化奨励賞、平成22年には日本伝統工芸展で日本工芸会総裁賞を受賞するなど、その技術と表現力が高く評価され、数々の受賞歴を誇っています。彼女の作品には、伝統を尊重しつつも常に新たな挑戦を続ける姿勢が表れており、竹工芸の未来を切り拓く存在として大きな期待が寄せられています。
約6年ぶりとなる本展では、日本伝統工芸展に出品された作品をはじめ、花籃や盛籃、ブローチなど、日常で使用できる美しい作品約40点が展示されます。繊細な手仕事と伝統技法、そして独自の美意識が融合した作品群を通じて、竹工芸の新たな可能性と魅力を感じていただけます。また、磯飛が主宰する竹工芸教室の生徒たちによる作品も一部展示され、彼らが培ってきた技術と創造力も併せてご鑑賞いただけます。竹工芸の多様で豊かな表現を通じて、日本の伝統文化に触れる貴重な機会として、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
作家在廊予定日:10/04,05,06 12,13,14 26,27, 29
*会期終了翌日の10月30日(水)には磯飛節子による花籃製作のワークショップを開催いたします。このワークショップは昨年から大黒屋サロンにて不定期で開催しており、毎回好評を博しています。磯飛が直接指導し、竹を編み上げて花籃を完成させる過程を体験できる貴重な機会です。初心者から経験者まで、どなたでも参加いただけるこのワークショップでは、竹工芸の魅力を肌で感じ、自らの手で作品を作り上げる楽しさを存分に味わうことができます。参加をご希望の方は、大黒屋までお早めにご連絡ください。
*花籃製作ワークショップ
日程:10月30日(水)13:00-17:00
会場:大黒屋サロン
参加費:8,800円(材料費込)
菅 木志雄 倉庫美術館
アーティスト菅木志雄の作品のみを常時展示している美術館です。
スタッフが庭の作品などもあわせて毎日案内しています。
- 現代アートと大黒屋
-
なぜアートなのか
それは アートの持つエネルギーが我々の持つ美意識に働きかけてくれるからです
日常忘れかけている心の美に気づきそれに触れるとき・・・
我々は本当の自分に出会えるのではないでしょうか
浴衣姿になってアートに触れる・・・ 美術館では味わえない開放感と
一筋の緊張感・・・ そこにこそ 本来の心地よさがあるように思います
板室の自然とアートが調和する空間で心身ともにリフレッシュしていただきたい
それが大黒屋の願いです