吉田 佳道 -竹工-

板室温泉大黒屋では、2026年7月3日(金)から7月28日(火)まで、竹工家・吉田佳道の個展を開催いたします。当館では初めての個展となります。

吉田佳道は、長野県安曇野市を拠点に活動する竹工芸作家です。1988年に大分県別府にて竹工芸を学び、1993年に安曇野にて独立。以来、「竹の工芸 よしだ」として、花籠をはじめ、茶籠、盛器など、日々の暮らしに寄り添う竹の仕事を続けてきました。

日本の竹工芸には、茶の湯や花の文化とともに育まれてきた歴史があります。吉田の仕事もまた、その確かな技術の上に成り立っています。しかし、その関心は技巧そのものを示すことよりも、日常の中で自然に使われることへと向けられているように思われます。吉田が手掛ける作品は、使うことを前提として生み出されたものです。細く割られた竹ひごは、編まれ、曲げられ、組み合わされることで、軽やかでありながら確かな構造を持つかたちへと立ち上がります。また近年は、編むことを前提としてきた竹工芸の枠にとどまらず、あえて編まない竹の表現にも取り組みながら、素材との向き合い方を広げています。その仕事には、確かな技術に支えられながらも、どこか穏やかで親しみのある空気が漂っています。

吉田の作品には、無理のない美しさがあります。それは強い造形性を主張するものではなく、素材の性質や用途に丁寧に向き合うことで生まれる、静かな端正さと言えるかもしれません。作品はあくまで静かにそこにあり、暮らしの風景の中に自然と溶け込んでいきます。とりわけ吉田の花籠には、花を活けるための細やかな工夫が込められています。鉄製の落としの形状や位置、倒れにくくするために施された見えない重りなど、それらは花が自然に収まり、安心して使うためのものです。そのような工夫は決して目立つものではありません。しかし、使い続ける中で、作品がいかに丁寧につくられているかに気づかされます。見えない部分にまで心を配ること。その静かな美意識もまた、吉田の仕事の大きな魅力と言えるでしょう。また、吉田の花籠には野の花や山野草がよく似合います。道端に咲く草花をひと枝活けるだけで、その場の空気は少し変わり、季節の移ろいが身近なものとして感じられます。

本展では、花籠を中心に、竹の素材感と構造の美しさを感じていただける作品をご紹介いたします。夏の盛りを迎える頃、竹が生み出す涼やかな陰影と、手仕事の確かさ、そして暮らしの中に息づく静かな美しさに触れていただけましたら幸いです。どうぞご高覧ください。


倉庫美術館-菅 木志雄-

菅 木志雄 倉庫美術館

時間 : 10:00から約1時間(要予約)

料金 : 700円

アーティスト菅木志雄の作品のみを常時展示している美術館です。
スタッフが庭の作品などもあわせて毎日案内しています。

現代アートと大黒屋
なぜアートなのか それは アートの持つエネルギーが我々の持つ美意識に働きかけてくれるからです 日常忘れかけている心の美に気づきそれに触れるとき・・・ 我々は本当の自分に出会えるのではないでしょうか 浴衣姿になってアートに触れる・・・ 美術館では味わえない開放感と 一筋の緊張感・・・ そこにこそ 本来の心地よさがあるように思います 板室の自然とアートが調和する空間で心身ともにリフレッシュしていただきたい それが大黒屋の願いです

なぜアートなのか
それは アートの持つエネルギーが我々の持つ美意識に働きかけてくれるからです
日常忘れかけている心の美に気づきそれに触れるとき・・・
我々は本当の自分に出会えるのではないでしょうか
浴衣姿になってアートに触れる・・・ 美術館では味わえない開放感と
一筋の緊張感・・・ そこにこそ 本来の心地よさがあるように思います
板室の自然とアートが調和する空間で心身ともにリフレッシュしていただきたい
それが大黒屋の願いです