季節の刻

青木 悠太朗 展(第10回大黒屋現代アート公募展大賞受賞者)

板室温泉大黒屋では2016年10月1日(土)から10月30日(日)まで、第10回大黒屋現代アート公募展大賞受賞の青木 悠太朗 展を開催いたします。

青木悠太朗は東海大学卒業後に応募した第10回大黒屋現代アート公募展において、初回の応募で大賞を受賞したアーティストです。作品は木彫という伝統的な方法でありつつ、最終的な表象は従来の「質量」や「形」を生み出す彫刻の成立の仕方によりません。むしろその塊の量感を彫り、取り除くことで「空間」が解放され残った繊細な輪郭線にそぎ落とされた形が周辺と関係しあう。それを審査員の菅木志雄は「有と無を同じ感覚の基に提示している」と表現しています。

本展では大賞を受賞してから1年半の間に時間をかけて彫りあげた、大型の作品を含む作家初の大規模な個展になります。空間の中を通り抜ける様々なものと作品との響きあいを是非会場でご覧ください。
 
 
 
 
*10月18日(火)20時からサロンにてアートを語る会(アーティストトーク)を行ないます。
作家在廊予定日:10月1,2,9,10,15,16,18,23,30日
展覧会情報はBlogにて更新しております。
プレスリリース
 


 
 
 
制作において、かたちだけでなく、その周りにある空間を意識的に感じられる作品を造っています。
空間と言うのは目には見えないし、具体的なかたちとして存在していない為、無意識だと捉えにくいものかもしれません。
しかしそこにモノが置かれたり、自身が置かれる状況によっては、空間をより感じる事があると思います。

私は、ある限られた空間を一つの枠で捉え、その枠の組み合わせで出来たかたちによって、様々な空間を表すことが出来ないかと考えました。
枠同士が集まってできたかたちは、新たな間を生み、そこには何かが通り抜け、何かを生成しながら、その存在を示すことでしょう。

本展では壁に配置する作品を主に展示します。
床や台座に置くのではなく、壁という場に置くことで見えてくる空間のあり方をそれぞれ感じていただけたらと思います。

青木悠太朗

 
 
 
 
略歴
1988 静岡県静岡市生まれ
2011 東海大学教養学部芸術学科美術学課程 卒業
2013 東海大学大学院芸術学研究科造型芸術専攻 修了

【個展】
2015 青木悠太朗展/ギャラリーUDONOS(静岡)
2015 青木悠太朗展/ギャラリー現(東京)

【グループ展】
2015 LOGGER Exhibition/art sea(神奈川)
      見つめる/神奈川県民ホール(神奈川)
      第10回大黒屋現代アート公募展大賞受賞/板室温泉大黒屋(栃木)  
2014 第50回 神奈川県美術展/神奈川県民ホール(神奈川)
      第2回 大草原展/ギャラリーkingyo(東京)
2013 第2回 Derby展/ギャラリーkingyo(東京)
      青木悠太朗×守屋美加展/人形町Vision’s(東京)
      WORKS -8人の仕事-/平塚市美術館(神奈川)