季節の刻

瀬沼 健太郎 展 -ガラス-

板室温泉大黒屋では、11月1日(日)より、11月29日(日)まで、ガラス作家、瀬沼健太郎展を開催いたします。

東京都生まれ多摩美術大学デザイン科を卒業後、ガラス工房での勤務や大学での非常勤講師を経て2010年に東京で独立、現在は秋田公立美術大学准教授として後進の指導にあたりながら、展覧会を定期的に開催し精力的に活動しています。

瀬沼さんの作品の多くは古陶磁の形の普遍的な要素をガラス器に写した作品が特徴的であると同時に、制作の基本に水を大きなテーマとして捉えています。ガラスの瑞々しさを引き出し、水を見せるにはどのようにしたらよいかを常々考えて制作をしています。自身で花を生けることでも知られ、器をつくること、花を生けることどちらの行為もとても大事にしています。瀬沼さんは季節によって変化する植物など日常のちょっとした‘美’に気づけることを自身の作品を通して手助けができたら嬉しいと言います。

2018年の夏以来、2回目となる本展示では、板室の秋に合わせ花器を中心に酒器やグラスなど展示致します。是非、紅葉の秋を楽しみにご高覧いただけたら幸いです。