季節の刻

梶原靖元・山本亮平 展 -陶芸-

板室温泉大黒屋では2024年3月29日(金)より4月22日(月)まで、梶原靖元・山本亮平 展を開催いたします。約4年ぶりとなる、大黒屋での二人展です。梶原靖元さんは、長年、古唐津の復元に向け研究、実践を精力的にしながら、唐津焼きの起源ともいわれる飯洞甕窯跡の近くに当時の唐津の窯を参考に再現した窯を構え作陶しています。古唐津の原料は元来、粘土であるという通説に疑問を抱き、自らの窯跡、陶片などの調査研究を通し砂岩が本来の古唐津の原料であったという仮説を立て、自ら近辺の砂岩を採取し砕いて土をつくり制作を繰り返し実践し実証してきました。今では砂岩が唐津焼きの本来の原料であったことが多くの方に認識されています。古唐津を長年追い求めてきたなか、近年は赤絵や染付の作品作りや手捻りのうつわなど、新たな領域に向かって作陶を続けております。本展では、「李朝民画」「染付民画」「くらわんか」など絵付けのシリーズ、珠洲焼きの作品など唐津焼にとどまらない、様々な作品を展示いたします。山本亮平さんは、初期伊万里を多く産した小物成窯跡(有田)近くにてご夫婦、平倉ゆきさんと作陶されています。お二人は古唐津時代から伊万里へ移行(白くてきれいな白磁は人気であったため唐津焼は衰退)する狭間にあたる初期伊万里と言われる(日本で最初の白磁)焼き物に魅了され制作をされています。絵付けは赤絵付工として鍋島焼の窯元に3年間在籍されていたゆきさんが描いています。4年前に完成した自身の土窯は400年以上前の陶工たちが使用していただろう窯を再現完成させ古典の風合いを自身の作品に反映させています。近年は自身も愛飲している中国茶で使用する茶器を多く手がけており、本展でも、茶壺、茶杯、聞香盃、茶海など出品、またお皿、鉢、花器、アルコールランプなど展示いたします。400年以上前の陶工たちがどうやって作陶していたかを想像しながら、徹底的に、作陶の基本原理、窯作りから焼成方法、土、石、釉薬などの原料の選別を体現し制作を続けているお二人の展示。ぜひこの機会にご高覧いただけら幸いです。

会期: 3/29 – 4/22  09:00- 17:00
会期中の休館日: 4/9, 10, 11  
**初日、4/12のみ13:00開館