季節の刻

村井 正誠 版画展

板室温泉大黒屋では、2020年2月7日より2月28日まで、村井正誠版画展を開催致します。

村井正誠(1905-1999)は、日本の抽象絵画のパイオニアの一人で、戦後はモダンアート協会の創立メンバーの中心的存在として活躍。「人」をテーマに絵画を制作してきた村井の作品は、鮮やかな色使いと大胆なフォルムの組み合わせが、独特で観る人を惹きつけます。村井正誠は1928年から1932年まで滞欧し、同時代の最先端の美術を吸収するほか、パリのアンデパンダン展にも出品しました。帰国後1939年からは世田谷区に自宅兼アトリエを構え晩年までこの地で精力的に制作を続けました。

大黒屋代表の室井が、35年ほど前に現代アートに興味を持ち始めた頃、最初に購入したのが村井作品でした。それだけに深い思い入れのある作品群になります。今回、フレームを制作し直したことで新たな雰囲気をまとった作品となります。本展では、50年から80年代までの版画作品16点を展示いたします。令和の時代にみても全く色褪せない作品群です。

この機会にぜひご高覧ください。

※ 展覧会情報、作品画像等は大黒屋Blog、にて更新しております。