季節の刻
手仕事によるラオスの織物展
板室温泉大黒屋では2017年1月7日(土) から 30日(月)まで、手仕事によるラオスの織物展を開催いたします。
本展示はラオスの布の「伝道師」として知られるチャンタソン・インタヴォンさんがラオスにて運営する「ホアイホン職業訓練センター」で働く女性たちが製作しているラオスの織物をご紹介いたします。
東南アジアに位置するラオスは49の民族で構成された多民族国家でインドに次ぐ高い織物文化を持っている国として知られています。それぞれの民族は異なった刺繍や織りが伝えられています。代々継がれてきた伝統の技術、一針、一織丁寧に作られた手仕事による心こもった織物。
今展示では、洋服・ストールをメインに小物もたくさん揃います。どうぞお出かけ下さい。
展覧会情報はBlogにて更新しております。
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手仕事によるラオスの織物展に向けて
日本の本州ぐらいの面積のラオスに650万人の人口の内、50近い色々な少数民族が暮らしています。
民族によっては、刺繍の上手な民族もいれば、織物の上手な民族もいます。
ラオスの織物には、世界中のいろいろな織物の技法を持っています。平織、浮き織、縫い取り織、つづれ織り、3平面の織り、地機織りなどがあります。ラオスの伝統的な服装としては、シン(巻きスカート)とブラウスを着るが、正装の時には、肩にかけるショールがあります。普段着には、木綿が主流ですが、訪問着には、絹が用いられるが、結婚式やパテイーに行くときには、金糸銀糸が入っているシンやショールが好まれます。
ラオスでは、織物のカタログがないので、古いものがなければ、再生できないというので、ホアイホン職業訓練センターは、ラオスの伝統的な織物や草木染色を守り継承していくために、1998年に設立され、教育を受ける機会のない女性たちに織物や縫製の技術を研修し、古い織物を見本に、織物を再生する目的つくられました。
今回の展示会には、センターで草木染めの絹を使って織った布や縫製した製品を見ていただきたいです。
チャンタソン