季節の刻

宮澤 有斗 展

板室温泉大黒屋は、2022 年3月4日(金)から3月28日(月)まで、宮澤有斗展を開催致します。

栃木県益子町生まれ、岩手大学教育学部卒、大黒屋で4年間勤めた後、生まれ育った益子にもどり作陶しています。益子の陶芸家、宮澤章さんを父にもち、小さい頃から陶芸、土に触れて生活してきました。宮澤さんは自身の作品について「痕跡が残るものを。制作過程が滲み出てくるものを。匂いを感じるものを。」感じれる作品つくりを心がけているといいます。近年力をいれて制作している、研磨して剥がし手の跡を残す意の痕定手(こんじょうて)の作品は鉄分の多い赤土使い、土灰(木灰)を利用した釉薬で仕上げます。本焼き後、釉薬を剥がし表面を磨き上げることで、不思議とどこか懐かしい手触感に時の経過を感じとれるような作品となっています。2017年以来、2回目となる大黒屋での個展。大黒屋の空間に合わせ、普段制作するよりも大きめの作品も手掛けていただいております。春を楽しめるような花器、一輪挿しに壺。大、中、小と様々なお皿や小鉢。カップ類など全120点前後の展示を予定しています。ぜひご高覧いただけたら幸いです。

 

※会期中の休館日3月15,16,17日
※3月4日、18日は12時から開館
※作家在廊予定日 3月4日、28日