季節の刻

安齊 賢太 展

今月の大黒屋サロン展は、安齊賢太展を開催いたします。

陶器の生地の上に土と漆を配合したものを塗って磨くという作業を繰り返してできる黒の作品と、磁器土で作るマットで表情豊かな質感を持つ白の作品を主に制作しています。

安齊賢太は福島県生まれ、大学卒業後は企業に就職も陶芸の道を志し退職、京都伝統工芸専門学校にて陶芸を学びました。その後渡英しダニエル・スミス氏のアシスタントを経験、帰国後は伊豆の陶芸家、黒田泰蔵氏のもとで白磁を学び、地元の福島県郡山市に戻り独立、現在も郡山市で作陶しています。
独自の技法で生み出す、その独特の質感と洗練されたフォルムは、美しく閑寂な佇まいに穏やかさが伴います。是非、その質感を手に触れて欲しい作品です。
今展示では、黒の作品を中心に、花器や壺、そして様々なうつわの展示を致します。
 
 
*7月18日(月) 20時からサロンにてアートを語る会(アーティストトーク)を行ないます。
作家在廊予定日:7月1,18日
展覧会情報はBlogにて更新しております。
 
 


 
 
 
この度は機会をいただき、大黒屋さんでは初めての個展をさせていただく事になりました。
福島で製作している者にとっては、憧憬の場所なのでとても光栄に思います。

ご縁をいただいてから何度か足を運んでいるこの自然豊かな場所で
どういうカタチの展示ができるのか
またお客様に対してどのような仕事ができるのか

様々な心情が引き起こされますが
ご静養の最中、少しでも愉しんでいただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

安齊 賢太

 

 

略歴

1980 福島県生まれ。大学卒業後、京都伝統工芸専門学校で学ぶ
2006 同校卒業。イギリス、伊豆にて遊学
2010 独立