季節の刻
和のしつらい 展 染・繍・組・描
久保紀波・飯島桃子・峯史仁・石塚智之
板室温泉大黒屋では2016年11月1日(火) から 29日(火)まで、染織・日本刺繍・組紐・描の和のしつらい展を開催いたします。 久保紀波・飯島桃子・峯史仁・石塚智之4名による展示。
今展示では、日本人独特の季節のしつらいの飾りになる伝統の手仕事の数々を紹介致します。
機械では生み出せない手技の温もりを感じてください。
久保紀波さんは染織:染帯や切りえの扇子のほか小物など
飯島桃子さんは日本刺繍:帯、帯留め、半襟、数寄屋袋など
峯史仁さんは組紐:帯締め、帯留めを中心に、ネックレスなど小物も
石塚智之さんは画:手織りの苧麻の暖簾、干支の羽子板や茶扇子など
秋は四季の中でも特に日本人としての感性を感じる季節だと思います。
秋から冬に向かう11月の季節の移ろいと作品展を楽しみにお出かけ下さい。
*11月18日(火)20時からサロンにてアーティストトーク(久保紀波・飯島桃子)を行ないます。
作家在廊予定日:11月1日(久保紀波・飯島桃子・峯史仁・石塚智之)18日・26日(久保紀波・飯島桃子)
【略歴】
久保紀波 染織 アトリエ・Kinami
1956年 東京生まれ
1975年 都立芸術高等学校日本画コース卒業
1982年 多摩美術大学デザイン科染織専攻染織専修卒業
1978・1982年 創画会春季展入選(日本画)
1989〜1998年 企業で扇子の企画デザインに携わる
1999年 手漉き和紙、ピーニャなどの自然素材を生かした『素(Shiro)の扇子』を展開、各地のギャラリー、
百貨店で展示会
2003年 日傘や浴衣の染織企画制作に携わる
近年、手織りの芋麻に墨の絞り染めや手描きなどで夏の着物などを制作
2007年 日本の夏支度/三渓園を始める
おおらかな絞りの味わいを活かしつつ繊細な墨の手描きを合わせて気取らない趣味の着物や帯を制作しています。着物を着る愉しみを感じていただけるように扇子、日傘などの小物もオリジナルで制作しつつ、組紐や日本刺繍、染織の作り手とのコーディネイトをご覧いただける展示会の企画や、2007年より現在までの横浜三渓園に於いて作り手自らが主催する『日本の夏じたく』の事務局として企画運営に携わる。
主な取引先:エポカザショップ銀座日々、とりゐ屋(帝国ホテルアーケード)、三越日本橋本店、新宿伊勢丹など、
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石塚智之 画 アトリエ・Kinami
1957年 青森生まれ
油彩で二科展出品など
1980年 株式会社京清堂(扇子企画制作卸)勤務
2000年、同社退社
2003年 アトリエ・Kinami において久保紀波と共にオリジナルの扇面制作、
企画に携わる
現在 墨絵の扇面や帯を等制作
墨の濃淡で猫をはじめ、さまざまな動物たちや縁起物、昔話の登場人物などを身の回りの品々に遊び心を添えて季節の風物詩に照らして描いています。
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飯島桃子 日本刺繍
1974年 東京生まれ
女子美術大学 油画科洋画専攻 卒業後、日本刺繍の道へ
2007年 第25回朝日現代クラフト展入選
2005年より年数回の個展開催、グループ展参加
江戸刺繍の職人であった師匠から受け継いだ伝統的な日本刺繍の技法を基本に置いていますが、糸や生地などの素材は従来のものにとらわれず、好きなものを自由に使っていこうと考えています。
日本の昔の小袖の刺繍もインドやウズベキスタンなどのアジアの刺繍も色々な刺繍に惹かれます。日本刺繍というと無撚りの絹糸を使い、繊細なイメージがあるようです。自分の作品も繊細な糸使いの古典的なものと、スザニのようなおおらかな刺繍にインスパイアされたもの、両方を制作していきたいと思っています。
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峯史仁 組紐
1945年 八王子生まれ
1978年 独学で組紐をはじめる
2年位経った頃、自分の色を出すため、草木で糸を染めるようになる。
1987年 組紐職人の横塚洋氏と出会い弟子入りし、師事する。
1993年 脱サラし組紐作家として独立
2001年 11月 組紐の工房「工房 野の人」を陣馬に開く
以降、毎年2回春と秋の公募展を開催
他、日本橋三越、高島屋等、多数の百貨店やギャラリーにて作品を発表している。