季節の刻
加藤 委 展
5月の大黒屋サロン展は、加藤 委展を開催致します。
加藤委は磁土の可塑性を生かしたシャープでダイナミックな作品で国内外で高い評価を得ている作家です。
従来の陶芸の概念にはとらわれない磁土の魅力を引き出し、それを自らの造形表現にまで高め、代表的な青白磁の作品は荒々しく造形された磁土と透き通るような深い青の釉調とが大胆さの中に品格を漂わせています。
加藤委は岐阜県多治見市で桃山時代から続く陶家に生まれ、幼少の頃から土や、やきものと触れ合って育ちました。その後多治見市陶磁器意匠研究所で学び、現在も多治見市で精力的に制作しています。
大黒屋での初の個展となる本展では、その代表的な青白磁のうつわと染付、色絵を中心に花器やオブジェの作品も展示致します。新緑の美しい季節の板室に、加藤委の爽やかな青白磁の作品をご覧に是非、お運びください。
*5月18日(水)20時からサロンにてアートを語る会(アーティストトーク)を行ないます。
作家在廊予定日:5月1・18日
展覧会情報はBlogにて更新しております。
朝6時
まず釉薬をかきまぜる
それがなんとも
いい感じ
うつわたちが待っている
これから窯に。。。
加藤 委
経歴
1962 多治見市小名田町に生まれる
1979 多治見市陶磁器意匠研究所修了 小田井窯にて絵付師として勤務
1984 独立
1989 智勝院(加茂郡富加町川小牧)に転居、薪窯築窯
2009 多治見市小名田町に転居
2013 多治見市小名田町に新窯築窯
主な展示
1989 初個展(SAVOIR VIVRE/東京)
1996 「現代陶芸若き旗手たち」(愛知県陶磁美術館/愛知)
「磁器の表現・90年代の展開」(東京国立近代美術館/東京)
2002 「現代陶芸の100年展」(岐阜県現代陶芸美術館/岐阜)
2003 「白磁・青磁の世界展」(茨城県陶芸美術館/茨城)
2004 「ミノ・セラミックス・ナウ2004」(岐阜県現代陶芸美術館/岐阜)
「行為する日々 加藤委・金憲鎬展」(瀬戸市新世紀工芸館/愛知)
2006 「Toji 陶磁―日本陶芸の伝統と前衛展」(フランス国立陶磁器セーブル美術館/パリ)
2007 「青磁展」(Galerie Handwerk/ミュンヘン)
2010 「試みの茶事―北の丸大茶会」(東京国立近代美術館工芸館/東京)
2011 「白の時代」(益子陶芸美術館/栃木)
2012 「交差する視点とかたち vol.5」(札幌芸術の森美術館・紋別市立博物館・北海道立釧路芸術館巡回/北海道)
「ミノ・セラミックス・ナウ2012 -MINO陶芸の気鋭-」(岐阜県現代陶芸美術館/岐阜)
内外個展・グループ展その他 多数
受賞歴
1984 「朝日陶芸展」入選
2007 「第2回パラミタ陶芸大賞展」準大賞(パラミタミュージアム/三重)
2013 日本陶磁協会賞受賞
第7回円空大賞受賞
コレクション
愛知県陶磁美術館(愛知)
京都新聞社(京都)
石川県立九谷技術研修所(石川)
菊池寛実記念智美術館(東京)
岐阜県現代陶芸美術館(岐阜)
牛田コレクション(岐阜)
シカゴ美術館(シカゴ)
ブルックリン美術館(ニューヨーク)
メアリー&ジャクソン・バーク財団(ニューヨーク)
ビクトリア&アルバート美術館(ロンドン)
茨城県陶芸美術館(茨城)