季節の刻

今井 貴広 + 宮澤 有斗 展

板室温泉大黒屋では2019年2月1日から2月27日まで、今井貴広と宮澤有斗による二人展を開催致します。

今井貴広は、神奈川県生まれ、東京造形大学造形学部卒、大黒屋で3年勤めた後、現在は農業を営みながら美術作家として活動。宮澤有斗は栃木県益子町生まれ、岩手大学教育学部卒、大黒屋で4年間勤めた後、生まれ育った益子にもどり作陶しています。
今井は主に木材、紙、テープ、ガラス、紐、タイルやセメントといった製品未満、或いはデザインされる前の素材を使い制作しています。その様な素材のもつ、本来の使用目的を無視することや、素材に潜む特性を用いて新たな関係を探っています。本展では、半立体的な壁掛け作品をおよそ16点展示いたします。
宮澤は、最近は陶芸家として自然の色や素材本来の状態のものに日々惹かれるといいます。2017年の個展では、白い土を使った手びねりの作品と銀彩、青白磁の作品が中心でしたが、今展示では釉薬はつかわず土の質感がそのまま現れる焼締めの作品を中心に展示いたします。
日常使いのうつわ、お皿、鉢、カップ、酒器や花器などおよそ100点の新作を展示致します。異なる分野の作家による今展示ですが、大黒屋の空間、場をよく知るふたりです。どのような空間に仕上げるのか是非ご高覧ください。

「今回は、二人が同時期に大黒屋に勤務していた縁を受け、あえて二人展を開催することに致しました。ふたりとも作家としてキャリアを始める前に、別のかたちで自分を磨くことを考え、大黒屋で勤務することを選び、日々、美意識を鍛えながらスタッフの一員として働いておりました。そのふたりが退社後、それぞれに活躍の場を広げ、作家として活躍していることを大変嬉しく思っています。今展示が二人にとって新たなきっかけに少しでもなればと思いながら、多くの方にご高覧いただけましたら幸いです。」

代表 室井俊二

*2/5、6、7、19、20、21は休館日のためお休みです。
*プレスリリース
*展覧会情報、作品画像等は大黒屋Blogにて更新しております。