季節の刻

薫風と朝の露天風呂 

初夏の香りが風に運ばれやってくる
木々たちは葉を力強い緑へと染めはじめ
しっかりとした木陰をつくり出す

ゆるく体をゆらす大きな松の木には
小鳥たちがなんども行ったり来たりをくりかえす

朝の気持ちよい陽光が
露天風呂の水面に映り
きらきらと淡くゆらぐ

もうすぐ夏がやってくるのか
まだまだ板室は朝の涼しい風が山からおりてくる
ここちよい薫風と入る露天風呂